入学の日

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 彼女はたぶん和美のことを知らない。だから、ごく普通に接してくれている。  でも、普通に接してくれた人が、自分のことを知った瞬間、誰よりも恐ろしい迫害者になるのを和美は何度も経験してきた。  それが怖かった。
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