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彼が出ていくと、ミラナはお腹を満たすことを最優先とし、行動を開始した。
食事を終えると言われた通りにコールをして、そのままテーブルの上でタブレットを開いた。
検索をかけると一発で出た。
ケンドリック城というらしい。
ホームページによると、ここからだと車で30分程。
少し下りた湖の畔から出るロープウェイだと10分たらずで行ける。
「ふむふむ。あ、エノワーセ」
ケンドリック城のページにリンクが貼ってあった。
お。なんとエノワーセ、すごく近いではないか。
車で10分もかからない。
ミラナはまずエノワーセに行って、車でケンドリック城に向かうことにした。
よしと決定を下すと、ちょうどさっきのボーイが訪れた。
「食器をお下げしにまいりました」
彼が片付けているのを目のはしに捉えながらミラナは考えた。
車はどうしようか。
タクシー?
ヒッチハイク?
いやいっそ車の一台や二台どこかから拝借して……
「………この国って何歳から運転していいの?」
「18ですね」
すかさずボーイは教えてくれた。
……私17だけど。まあいいか。
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