12526人が本棚に入れています
本棚に追加
/473ページ
「我儘聞くって言ったよな?」
その言葉に、私は片方の口角をひきつらせて笑い返した。
「い…らない…よ…?」
「却下」
冷たい声音で返されて、見下ろされる。
その言葉に私は眉を下げた。
すると創の表情がふっと緩み、じっと私を見つめた。
「俺のものって印、つけさせて」
甘く懇願するような声に私が抗えるはずもなく。
コクリと小さく頷くことしか出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!