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創は私の真意を探ろうとじっと見つめてくる。
私はその目から逃れることが出来ず、でも何も言葉にすることも出来ず、ただ創を見つめ返すだけだった。
はーっと創がため息をついて、組んでいた腕をといた。
「今まで通りでいいって言っただろう」
「今まで通りって…」
「どうせ部署の奴らにはすぐに気付かれる」
「う…」
「俺も仕事中はちぃを特別扱いする気もない」
「当たり前だよ」
「声を大にして付き合ってることを宣伝する気もない」
「うん」
「だから、ちぃは今まで通りにしていればいい」
「創は?」
「聞かれれば答える。まあ、俺にそんなことを聞く奴はいないだろうけどな」
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