12534人が本棚に入れています
本棚に追加
/473ページ
はぁ~っ
湯船に浸かりながら、私は大きく息を吐き出した。
あの後、創は相変わらずのスムーズな運転で私を家まで送ってくれた。
車を降りる時の、創の少し寂しげな瞳が頭を掠める。
そして、その後にくれた優しいキスも…
一気に顔に熱が集まるのを感じて、私は慌てて立ち上がった。
この3日間の夢のような出来事が次々と頭を巡る。
私は急いでシャワーを浴びると、浮かんでくる記憶を消し去るようにガシガシと頭を洗った。
明日からはいつもの日常が始まる。
いつまでも、惚けているわけにはいかない。
必死で自分にそう言い聞かせながら、髪についた泡を洗い流した。
最初のコメントを投稿しよう!