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「で?結婚することになったんだ」 入って来た時はきょろきょろと、色んなところを見回していた香織は、もう自分の家みたいに落ち着いてソファに陣取っていた。 あれから会社を休み、創の看護を受けた私はすっかり元気になっていた。 おかげで、創は仕事が溜まってしまい土曜日の今日も朝から仕事に行っている。 暇にしていた私は香織にメールをして軽く報告した。 勿論「あ、そう」で済むはずもなく、昼まで仕事だった香織と会うことになった。 外で会おうかと思っていたが、創に連絡すると、病み上がりだからとマンションに来て貰うことになったのだ。 相変わらず、過保護だ。 香織の質問に照れながらも返事をした。 「うん」 すると、香織は眉を跳ね上げた。 「早過ぎじゃない?」 「そうかな?」 にっこり笑って答えると、大きくため息をつかれた。 「それでいいの?」 目を細めて私を見る香織に、私は大きく頷いた。
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