第5話

1/7
109人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ

第5話

初めて会った日の響は、俯いて微かに震えていました。 待ち合わせなのか広いロビーで、大きなソファに小さく小さく座って。 「どうしたんですか? そんなに震えて」 そう言うと、顔を上げた。 整った顔を、泣き出しそうに震わせて。 ――愛色花時間――   あいいろはなじかん
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!