第5話

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『私たち、結婚……辞めた方が良いと思うの』 それは、突然でした。 なんの前触れも予兆もなく。 彼女は薔薇のような真っ赤なワインを飲み干した後、静かにそう告げました。 『えっと、僕じゃ満足できませんか?』 カランっ オレンジジュースの氷が溶けながら、 ゆっくりと愛の時間は終わりました。 『少しでも私が好きならば、別れてちょうだい』 そう、香織は言ったんです。image=478246115.jpg
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