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「あま……」
口の中いっぱいに甘さが広がる。
カラコロと舌でチョコを転がしながら、ペダルを思いきり漕ぐ。
市販のチョコは、バレンタインに堀内から貰ったものよりずっと甘くて砂糖を食べてるみたいだけど。
半額でも、貰えれば嬉しいもんだな――。
7の数字を頭に浮かべて、星の屑が入ったバケツをひっくり返したような空を見上げる。
あの星の下まで、と1つ決めて自転車を漕ぐけれど。
「ハ――」
いつまでも追い越せなくて、空に笑った。
――コロ
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