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「愛莉!待ってよーーん!♪」
「言われなくても待ってますよーだ笑」
「あれ?悠は?」
「用事あるとか言って先に帰っちゃったよ。」
「ふ、ふーん…」
「あんたさ、いい加減素直になりなさいや。」
ギク
なんですかーもーー!
藤原愛莉さんはなんでもお見通しですか…
「そーそー、お見通し♪」
「えぇ!? 今声に出てた!?!?」
「ま、千晃、顔に出やすいしね。」
こんな感じで悠にもばれてたらどうしよ
高校入って、初めて話した人なんだよね。
気さくな人でさぁ。
「同じクラスの水谷悠です、よろしくね春田さん。」
「…っあっ! よ、よろしくねぇえええ!!!」
あの瞬間、一目惚れというのを
初めて味わったの。
なんかこう、ふぁぁぁっって!
落ちていくような、吸い込まれる様な
甘い気分になって。
それからというもの、片思いをしていて
愛莉には簡単にバレるしさ。
もう、気づいてるのかなぁ…
「悠が気づいて告白して来てくれないかなぁなんて、思ってたでしょ今。」
…おぇ、ここまで読まれると気味が悪い。
なんでこんな怖い人と付き合ってるんだろ、真二郎くんは。
「真二郎くんは私にベタ惚れですよ!笑
」
…愛莉はね、美人だししっかりしてて
何かと私を気にかけてくれるほど
優しい人だからね…
幸せでいて欲しい…
そう願うばかりです…
さ、私も幸せになろうかな?
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