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はぁ、とため息をついた。さて、ここからどうすればいいのか。茶封筒は受け取ったし、お見舞いは絶対に行かないといけないし、
「佐藤!」
「ん、なんだよ賀山」
ぱし、と脊髄反応でなにかを受け止めた。手の中には、白色の絵の具。一般的な、チューブに入っているやつだ。
「……え、なにこれ」
「絵の具」
「どうするのこれ」
「『よう』に見せれば解るよ。僕と『よう』って幼なじみなんだよね。だから、これ見せれば僕の知り合いって解るはず」
「はぁ……なんで絵の具?」
「そっか、佐藤は知らないのか。僕、絵描くの好きだからさ。その絵の具のメーカー使っているの、多分僕だけだし」
解った、ありがとうと言いかけて、いいことを思い付いた。
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