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初めて佑真と会ったときから今日まで…一度も私は彼を恋愛対象として見たことがない。
それはどうしてなのかなんて、はっきりとは言えないけれど…
もしかしたら気が合いすぎたのかもしれない。
一緒にいると楽しくて、今まで同期のみんなと一緒にバカなこともたくさんしてきた。
…だからこそ…一緒にいてドキドキするとか、そういうものを感じなかったのかもしれない。
…恭ちゃんといるときは…いつだって胸の奥がキュンとする。
私が生まれたときからほとんどの月日を一緒に過ごしてきたのに…
私の胸は飽きることなく、高鳴る。
…やっぱり恭ちゃんは…私にとって特別な人。
どんなことがあっても…彼と離れるなんて、考えられない。
…帰ったら…ちゃんと恭ちゃんと向き合おう。
…話し合えば…解決できるきっと。
この後2人で少し車の中で仮眠を取って、本当に朝日を見て海を後にした。
冬の海に浮かぶ朝日は…神秘的で眩しくて、何よりも輝いていて。
…心の中が晴れて行く。
帰る頃には、ここに来た時にぐちゃぐちゃになっていた心の中は、完全に綺麗になっていた。
…この朝日と、静かな海と、大切な親友のおかげで。
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