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「村上さん…どうかしたの…?」
「渚さん!お帰りなさい!あの…上で恭平さんがお待ちでございます」
……恭ちゃんが…?
「え…?」
「……実は今日の朝方…5時頃からいらっしゃいまして……」
「朝の5時…!?だって今もう…」
23時過ぎてるのに……
「朝お会いしたときに渚さんに連絡すると言ったのですが…連絡はしないでほしいと言われまして…恭平さん先程まで外で待ってらっしゃったんですよこんな真冬に」
……早く…早く行かなくちゃ…
「私が無理やりマンションの中に入れたんですが…早く暖めてあげてください。何があったのかは存じませんが…2人なら乗り越えられますよ、きっと」
……村上さんの言葉が、じんわりと胸に染みていく。
…私は急いでエレベーターに乗り…上へ上がった。
…胸の高鳴りが…激しくなっていた。
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