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「一緒に暮らそうか」
…俺のその言葉に、涙を目に溜めながら頷いてくれた彼女。
彼女から初めてくれたキスは一瞬だったけれど、俺を酔わすには充分な威力で。
…もう完全に溺れている。
渚に触れる度に…俺は一生彼女には適わないと思い知らされる。
そのままキッチンで止まらないキスを繰り返していたら、渚が少しだけ力を入れて俺から体を離そうとした。
…離すかよ、そう簡単に。
「…あの…恭ちゃん…」
「…ん?」
返事をしながらも、キスはやめてやらない。
…つーかそろそろ、限界。
渚の服の中に手を入れたら、渚が慌てて俺の手を掴んできた。
「待って!…あ…そういえばお風呂そろそろ沸いたかも……恭ちゃん先入ってきたら…?」
…せっかくいい雰囲気だったのに。
まぁ、でも確かに…丸一日ほとんど外で渚を待っていたから風呂に入って汚れを取りたい。
「……わかった」
…もちろん、渚も一緒に。
軽々と渚を抱えて風呂場に直行する。
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