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「どうなのよ?同棲生活は」
「どうって言われても…」
毎日が幸せだと実感する。
朝起きたら隣に渚がいて、夜寝るときも同じベッドで寝て。
朝寝起きが悪い渚だけど、いつも俺よりも先にベッドから抜け出して必ず朝食を作ってくれる。
お風呂はなるべく一緒に入るようにしている。
渚も最初は嫌がっていたけど、今じゃもう抵抗しない。
完全に、俺のペース。
夜は先に帰宅した方が食事を作る。
掃除や洗濯は暇を見てできる方がやる。
特にルールなんて決めてないけれど、自然とそんな毎日で。
一緒にいることが決して当たり前じゃないことをわかっている俺は、1日1日を大切に過ごすようになった。
「やっぱ言わなくていいわ。その顔見てたら大体想像できるし」
「…お前らいい加減そろそろ進展したら?」
「簡単に言わないでくれる?…こっちだって会いたくても会えないんだから」
沢がずっと片思いをしている日向は、ここ1カ月くらい仕事で海外に行っている。
そろそろ帰国するはずだけど…早く帰ってきてほしい。
それまでコイツに八つ当たりされると思ったら…うんざりする。
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