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「そっかぁ…日向さんってそういう感じの人なんだ。でも確かに女の子に好かれるのはわかるかも」
「…まさかお前もいいと思ったことあんの?」
「…妬いてるの?恭ちゃん」
沢に八つ当たりされた夜、今日は渚の24歳の誕生日。
お互い仕事を早めに終えて、前から予約していたフレンチの高級レストランでディナー中。
前に渚が雑誌で見て、ずっと来たがっていた店。
たまには2人で着飾ってこういう所に来るのもいい。
俺の為に綺麗に着飾って、目の前で美味い料理に喜んでいる彼女を見ているだけで、心が満たされる。
家にスッピンでまったりしてる渚もかわいいけれど、今日みたいに濃いめのメイクにミニのワンピースを纏う渚もやっぱりいい。
「でも…どこからどう見ても美波さんとお似合いなのに…日向さん、本当に好きじゃないのかな美波さんのこと」
「…ホントここまで行動起こさないとなると…まずいよな。最近は工藤の方が沢と一緒にいる気がするし」
あれから工藤は着実に沢に自分をアピールしていて。
沢も最近じゃ工藤への対応が昔と変わってきた気がする。
「あ、そういえば…俺来週の水曜日から5日間京都に出張だから」
「…来週の水曜日?じゃあ…帰ってくるのって日曜日?」
「そう多分日曜の夜。向こうでイベントやるんだけどそれの手伝いとヘアメイク」
沢と工藤も一緒に行くんだよなー…
あの2人に何もなきゃいいけど…
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