甘い生活

15/17
17813人が本棚に入れています
本棚に追加
/493ページ
ここは個室でもなんでもない。 周りには人もいるけれど…抑えろっていう方が無理。 少し長めのキスを終えて渚を見ると、予想通りの顔の赤さ。 「恭ちゃん……絶対見られた周りの人に」 「ごめんな我慢できない男で」 ごめんなんて少しも思ってないけど。 恥ずかしがりの渚に怒られたら困るから、一応謝っておこう。 渚の柔らかい唇を味わって満足しきっていた俺に、渚はいきなり予想外の言葉を口にしてきた。 「…恭ちゃん……桃花さんとはあれ以来話したの…?」 「……今この雰囲気でフツーその名前出す?」 桃花って… 俺の中ではもう解決したことだったけれど、渚はもしかしたらずっと気になっていたのかもしれない。 「…もしかしてずっと気にしてた?」 「…うん少し。ごめんね今急に思い出しちゃったの」
/493ページ

最初のコメントを投稿しよう!