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ここは個室でもなんでもない。
周りには人もいるけれど…抑えろっていう方が無理。
少し長めのキスを終えて渚を見ると、予想通りの顔の赤さ。
「恭ちゃん……絶対見られた周りの人に」
「ごめんな我慢できない男で」
ごめんなんて少しも思ってないけど。
恥ずかしがりの渚に怒られたら困るから、一応謝っておこう。
渚の柔らかい唇を味わって満足しきっていた俺に、渚はいきなり予想外の言葉を口にしてきた。
「…恭ちゃん……桃花さんとはあれ以来話したの…?」
「……今この雰囲気でフツーその名前出す?」
桃花って…
俺の中ではもう解決したことだったけれど、渚はもしかしたらずっと気になっていたのかもしれない。
「…もしかしてずっと気にしてた?」
「…うん少し。ごめんね今急に思い出しちゃったの」
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