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「あぁ…だろ?何か言ってた?日向」
「ううん別に何かあったわけじゃないんだけど…ちょっとそう思っただけ」
寂しそうな顔をしてたなんて…むやみに人に言わない方がいいよねきっと。
「いいよなー…日向は。お前とずっと一緒だろしばらく。代わってくんねーかな俺と。こっち飲み会続きでしんどいし…今もやっと抜け出してきたとこ」
「そうなんだ…大変だね」
…こういうとき、恭ちゃんに言い寄ってくる女性がいないか心配になる。
…心の狭い女。
「沢なんてもう3日間毎日工藤と飲み歩いてるし。アイツらくっつくな多分」
「えっ!」
「…どうした?そんなに驚いて」
ダメだよ美波さん…
日向さんだって、絶対美波さんのこと好きなのに…
「あのね恭ちゃん…日向さんもやっぱり多分…」
そのとき…電話の奥から恭ちゃんの寝息が聞こえてきた。
…疲れてるから寝ちゃったんだ。
「…おやすみ恭ちゃん」
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