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飲み会も盛り上がり、途中トイレに行くために席を立った。
トイレから戻ると、日向さんが皆とは少し離れた所でタバコを吸ってるのが見えた。
「…日向さん。向こうで吸わないんですか？」
「あー…うん、ちょっとね。うるさいでしょ今日のメンバー」
「でも私好きですよこういう飲み会。みんなが酔っ払ってるの見るの楽しいです」
「うちの会社の飲み会なんていつもこれより酷いよ。まぁ、社長が率先して飲むんだけどね」
そう言って笑う日向さんは、昨日よりもやっぱり寂しそうに見えた。
だけど、きっとこの人は認めない。
…今、寂しいと感じていることも。
…美波さんに会いたくて仕方ないことも。
…隠しきれていないのに。
他人事だから口を出してはいけないのはわかっているけど…抑えられなかった。
「…日向さん…美波さんのこと好きなんですか？」
…驚いた顔をした日向さんと、目が合った。
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