17812人が本棚に入れています
本棚に追加
/493ページ
「…どうして言えないんですか…?」
フラれるのが怖いから…?
でも美波さんは誰が見たって日向さんのこと…
「美波が俺を好きだから」
「……え…?」
日向さん…美波さんの気持ちを知ってたの…?
「…俺には美波を幸せにする自信なんてない。…渚ちゃんの人生でさ、優先順位付けるなら恭平は何番?」
「優先順位…?恭ちゃんは…1番だと思います」
そんなこと考えたこともないけれど…きっと恭ちゃんが何よりも、誰よりも私にとっては大切。
「…俺の優先順位はね、昔からずっと1番はカメラ。…写真を撮れなくなる自分なんて…考えられないし、考えたくもない」
…日向さんの写真への熱意は…彼の撮った写真を見れば、伝わってくる。
「面白いと思える写真が撮れるなら、どこへだって行くし行きたい。…そんな自由な俺と付き合ったら…美波が辛い思いをするのなんて目に見えるでしょ?」
最初のコメントを投稿しよう!