愛しいキミ

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「…日向さんは…誰といたら幸せですか?……誰の顔を見たいって思いますか?…本当に後悔しないですか?美波さんが別の男性と恋をしても」 …そのまま日向さんは…思いつめた表情をして、黙り込んでしまった。 …時間だけが、通常通りに進んでいく。 もしかしたら今にも美波さんは他の男性に奪われるかもしれないのに… 「…日向さん、行きましょう今から」 「…行きましょうって…どこに……」 「美波さんに会いに行きましょう!…気付いたときに動かないと…それこそ一生後悔します」 「……20時か…新幹線で行けばまだ間に合うな。…渚ちゃんも行くでしょ?…恭平に会いに」 ……会いたい。 一目でいいから、恭ちゃんに会いたい。 行くと決めたら行動は早い。 2人で店を出て、駅に向かうためにすぐにタクシーに乗り込んだ。 「…それにしても驚いたよさっきの渚ちゃんには。俺、吸ってたタバコ捨てられたの初めて」 お腹を抱えながら堪えるように笑う日向さん。 …今思えば…ホント恥ずかしいことしたかも… 「…ごめんなさい…なんか熱くなっちゃって…忘れてくださいさっきのは…」 「…なんかさ、恭平が渚ちゃんに惚れた理由がよくわかった気がするよ。いい子だね、渚ちゃんは」 …なんか…バカにされてる気がする…
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