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約2時間新幹線に揺られ、時刻は22時過ぎ。
目的地の京都に着き、またタクシーで恭ちゃんたちが宿泊しているホテルに向かう。
恭ちゃんにも美波さんにも電話をかけたけど、2人とも出ない…。
とりあえずホテルの近くでタクシーを降りた。
「多分飲んでるから気付いてないんだよきっと。今回の出張のメンバー、すげー酒好きのヤツ多いから2人とも付き合わされてるんだと思う」
「じゃあどこで待ちますか…?飲み屋1件1件探すのも大変だし…」
「いや、場所は大体見当付いてるんだ。行こう」
そう行って日向さんが連れて行ってくれた場所は、ホテルから歩いて5分くらいの所にあるレトロで小さな居酒屋。
「…ここにいるんですか?」
「多分ね。京都に来たらいっつもここで飲むのが恒例なんだよ」
…本当に京都まで来ちゃったんだ。
…美波さん…大丈夫かな。
「俺ちょっと1人で行ってくるから、渚ちゃんここにいな。渚ちゃんが入って行ったら、みんな驚くでしょさすがに」
「でも…」
「恭平はちゃんと連れてくるから」
「…美波さんも…連れて来て下さいね」
…ここまで来たんだもん。
2人がうまくいく結末しか、見たくない。
…日向さんに言われた通りに、お店の前で待つことにした。
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