愛しいキミ

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「…沢、お前それ何杯目?ちょっと飲みすぎじゃね?」 「うるさい。好きに飲ませてよ酒ぐらい」 …さっきから、水のように日本酒を口に入れていくこの女。 …大丈夫か?ホントに。 「あーあ…美波さん、飲みすぎですよホント。日本酒、服にこぼしてるし」 そして今日を入れてこの3日間、沢の隣から離れる事のないこの男。 …かいがいしく、おしぼりで服拭いてやってるし。 …この2人の雰囲気が、甘く見えてしまうのは俺の気のせい? …まさか… 「…お前ら、何かあったの?」 そう言うと、沢の体はフリーズしたけど工藤は思いっきり嬉しそうな顔をした。 「やっぱすげーな恭平さんは!見ててわかります?実は…やっとOKしてくれたんですよ美波さん」 「OKって…何を?」 …何をなんて聞かなくても、きっと俺の想像通りのはずだ。 「だからー付き合うことになったんですよ俺たち!ねっ美波さん」 …やっぱり。 …だから言っただろ日向…いつか絶対後悔するって。
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