翔吾

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授業中も翔吾の事が気になっていた。 そんなに後輩から慕われるほど可愛くないし目立つ存在でもない。 なのに……。 「奈緒、職員室付き合ってよ」 亜沙美の声に授業が終わっていることに気付いた。 「いいよ」 そう答えて席を立つ。 職員室に向かう途中、亜沙美に今朝の事を話した。 「なにそれ!本当に知らないし子なんでしょ?」 かなり食いついてきた。 興味津々なのがよく分かった。 「名前聞いたけど、やっぱり知らないし」 もう一度、考えてみたけどやっぱり覚えがなかった。 亜沙美も私の横で眉間にシワを作っていたが、職員室に着き私を廊下に残して中に入っていった。 .
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