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私は職員室の戸に寄りかかって亜沙美を待つことにした。
「奈~緒」
急に名前を呼ばれた。
あまり聞き覚えのない声だった。
声の主を確認してみた。
「成宮 翔吾!」
驚きのあまりフルネームで呼んでしまった。
その様子を見て笑いながら私に近づいてきた。
「名前、覚えてくれたんだ」
嬉しそうに笑っている。
やっぱり圭の前とは別人じゃん。
私の事『先輩』って思ってない気がする。
「なんで知ってるのか知りたいんじゃない?」
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