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「奈~緒」
亜沙美が私を探す声がした。
その声を合図のようにお互いの腕が緩む。
「じゃあ、バイバイ」
笑顔で言って階段をかけ降りた。
圭が上から私を見ているのが分かる。
でも立ち止まることも振り返ることもなく私は階段をかけ降りた。
すごく後ろ髪引かれたけど階段を降り続けた。
もう揺らいじゃダメ。
そう決意して……
今度は私を見てくれるそんな人を探そう。
私は中学卒業と共に圭への想いに卒業した。
前に進むために……
―END―
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