取り敢えず着いた

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「なっ………!」 そりゃ、驚くわな。 こんなデカい樹から、女が飛び降りてきたら。 今の僕、神力の影響でストレートの黒髪と紫の瞳、中性的な顔立ちなんすよね。 着てるのはマキシ丈のワンピース。 どう見ても冒険者には見えない。 「あのさー、何しに来たの?」 まずはお仕事しますか。 「な、何って、実を取りに来たに決まってるだろう!」 二人の内、おっさんの方が言う。 「ふーん…………」 どうしよっかな………… まあ、いっか。 「この樹さー、今日から僕のなんだよねー」 違うけどw 「はあ?!ふざけたことを言うな!」 おっさん、うるさい。 「だからさ、サッサと失せて」 割と切実に。 「こ、こいつっ!良いから通せっ!」 あちゃー、実力行使? というか、隣りのお兄さんの方はさっきからジッとしてんね。
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