霙と霰

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「全然! 牛乳瓶の底みたいな分厚い黒縁眼鏡を掛けていて、背が低い男……私のタイプではないわ」 「面白そうじゃん! 見てみたいな! しっかし、ブレザーだと走りにくいね」 私たちの制服は紺色のブレザー、エンジのネクタイ、どこかのブランド品に似ている黒の線で描かれたチェック柄のベージュのスカート。 この制服は勿論戦闘には使用せず、比較的動きやすそうな学園のモノを調査し、チョイスをしていた。 私たちの人生にとって、学校という場所は大きなテーマだった。 「きっと笑えないよ? おっと見えてきた……霙、お仕置きしたほうがいいのかな?」 「様子を見よう? 顔も拝見したいし。学生が多いプリクラコーナーとでも参りましょうか!?」 「OK!」
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