ヒカリ、いってきます!

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「あ……あぁっ……」 キスをされかけていた女の子は、顔を真っ赤に火照らせながらその場に腰を抜かしたようにへたりとしゃがみこんだ。 「とっ……とどめさん!? いくらあなたが可愛いもの好きだからって、見知らぬ女の子にいきなり、そ、そんなことするのはどうかと思うけど!?」 しおりちゃん……興奮してるなぁ。こっちも顔真っ赤だ。 「べ、別に見知らなくないもん! さっき会ったばっかだもん!」 「さっき会ったばっか!? さっき会ったばっかであそこまで至るの!?」 「そ……そうよ! これが大人の女性ってやつなのよ!? わ、分かった!? しおりちゃん!!」 「なっ! ……そ、そうだったのか。これが、大人の……」 しおりちゃんがゴクリと息を飲む。……なんかとどめさんの謎の『大人の女性』発言にうまく丸められた感が否めないけど。 でも、これだけは分かった。 「……とどめさんって『痴女』だったんですね」 「――――――――――――――!!!!?????」 あ、思わず本音が口から出てしまった。途端にとどめさんの動きが硬直する。 「……小学三年生に痴女呼ばわりされた高校一年生の今の心境を述べよ」 ミクちゃんが真っ白になったとどめさんをジト目で眺めながらそんなことを呟いていた。うーん、痴女はちょっと言いすぎちゃったかな……。
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