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少女漫画雑誌など見ていれば、今も昔も女の子というのはあまり変わっていないことが判る。
運命の人はあっちの方からやってきてくれて、優しく意地悪に攻めてくれて、何だかんだ言いながら女の子の意思を尊重しつつ段階を踏んで性の階段を登らせてくれる将来有望なイケメン──。
バブルの世代の女性は白馬の王子様願望が抜けないとも言われてるものの、女というのはいくつになろうとそのようなものだとあたしは思う。
女という性に纏わる、一種の呪いのようなその幻想。
そうしてやってきた王子様が、支配欲の強いDV男だったらどうするの。
チカンなんて卑怯なことをする人間には、女をなめてはいけないと判らせる必要がある。
……だからこその親告罪(被害者の告訴がなければ起訴できない犯罪)だっていうのに、現行犯で捕まえでもしない限り、これでは泣き寝入りだ。
興味があるなら悪いことへの対策も考えて欲しい。若くて可愛いなら、尚更に。
……とはいえ、あたしにも少女達のこの羞恥心はよく判るのだった。
女の子として扱われるのは構わないし、嬉しい。
けれどそんなものを飛び越えて性の対象としてだけ扱われた──というのは、その事実だけで心がひどく傷付くのだ。
たかが指一本で撫でられただけだとしても。
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