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「おおおおおおーーーーー!!」
けたたましい女の声が室内に響く。
それを、劈く、という風に眉をゆがませ、けれど白いソファーに
寝転がってふんぞり返る小太郎はその手に
携帯ゲーム機の4DSAを持っている。
「ああん…??」
小太郎はけたたましい女、それ、ことりに訝しげな視線を送る。
真っ白な幅100メートル×縦200メートルのフロアに、
まるで図書館の様に本が並ぶ、そこはあるデパートの本売り場である。
ぽかんと、紙切れを頭上に上げながら見ることりは、
小太郎の態度の悪さには慣れていた。
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