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峠に到着して直ぐ二人が何処にいるのか分かった。一本道しか無い坂を登った場所にある休憩所の近くにある雑木林に居た。
声を掛けようとした刹那、優里が麗香を引っぱたき麗香は背後へと倒れた。
七年前のあの時と同じ。
優里は本気で怒ると、相手が誰であれ手が出る。七年前と同じ状況に思わず絶句し気が付いたら麗香に手を差し伸べていた。
泣きながらすがり付く麗香よりも怒りに震える優里が気掛かりだ。
だが、どの様な理由であれ手を出すのは良くない。
注意し様とした矢先、優里は薄暗い夜道を一人歩き山を下ろうとした。
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