スキンの俺、何故を問う

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さてと、俺も依頼受けますかと受付嬢に依頼状とギルドカードを渡すと、え?あんたがそれ受けるの?等と心の中が丸見えの表情をされたが気にしない。 むしろ慣れた。必ず初めて訪れた国で同じ表情されたら慣れもするさ。 取り敢えず受理されたし、宿でも探すかなあと思う。面倒だからカモの同士ん所にでも泊めて貰おう。タダだし。 丸テーブルに伏せている呑んだくれスキンヘッドに近寄り背後に回る。俺もコイツみたいに頭が眩しいのかと自虐的になりつつも、椅子ごと背後から掴み持ち上げる――勢いのままバックドロップ。 遠心力も加わり椅子から放物線を描きながら光輝く星となり、壁に汚い音を立てて激突した。 騒然とする周りを無視して同士の顔を平手打ち。 「おっきろー」 感情もくそもない、だけどそれでいいんです。
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