スキンの俺、何故を問う

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色々な意味で覚醒した肉団子頭は何が有ったのか理解するよりも「ああ寝てたか、旦那!泊まって行きやすか?」なんて奇跡的思考をしだした。 「お前の所に泊めてくれ」 有り難く泊めて貰おう。それにしてもコイツの名前なんだったかな、思い出すのも面倒なのでまぁいっか。 依頼を受けたからといってなんの用意もせずに向かうのは馬鹿のすることだ。その辺、あの2人組は用意……あれ?行くって言ってたか。何処に山賊が根城にしてんのか解ってるんだろ多分、関係ないからいいや。 無駄な思考を繰り返しながらオッサンの家へと向かう。天を仰げばすっかり暗闇へと移行し、青白い月が活動をしていた。 ――小汚い部屋に通されたが、野宿から見ればましである。すぐさまイビキをかき眠る同士を横目に符の準備を進めた。
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