スキンの俺、何故を問う

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王都2日目。 まだ陽も昇らない内から同士の家を出る。日課の筋トレ、素振りをこなし汗を流す。簡素な荷物を取りに戻りイビキをかき寝てるハゲに書き置き。 探さないで下さい、旅に出ます。 こんな感じでいいだろう。昨夜の雑踏からそれらしい情報を整理しつつ、街中をぶらつく。 開店の準備に追われるおばちゃん、店先に品物を運ぶおっさん。街中を激走するおっさん、髪をかき揚げながら歩くナルシストなど。 嫌味ですかちくしょ。その髪の毛毟(むしる)ぞ! お目当てのギルドに着き、扉を押すと相変わらず木の擦れる音が耳障りだ。 何かにぶつかる音と扉に抵抗を感じたが気にしない。俺は何も悪くない。 ギルド内に入ると踞(うずくま)り鼻先を押さえているイケメンが居たが知らん。 軽食を頼みながら行方不明についての情報も収集しとく。
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