スキンの俺、何故を問う

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マルス王国、王都グラントスに着いたのが3日前の夕刻。王都自体をぐるりと囲った高い城壁、街道から門へと続く。 その城門前まで行くと兵士が2人、所謂入国審査をしていた。俺も例に習って順番を待った訳だが、2人の視線は鋭い。 「身分証など提出してください」 冷淡とも言える声にギルドカードを提示する。マジマジと顔とカードを見られ 「ソウ・ゼンショウ、入国を許可します」 え?そう言ってカード返されましたけどそれだけでいいのか、大丈夫なのかこの国。まあ、有り難く入らせて頂きますが。 すんなり王都へと入れた俺はそのままギルド――言わずもなが仕事斡旋所ですな――らしき建物へ向かう。辺りには夕飯どきなのだろう良い香りが漂う。 そこの奥様、ギルドって何処にあるんですかね? そこの通りを右に直ぐね、ありがとう。
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