スキンの俺、何故を問う

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奥様のお蔭で無事にギルドを見付ける事が出来た。さぁて、ここのギルドの飯でも食いますかね。 木の擦れる音と共に扉を開け進む。寸前まで雑踏としていた空間は刹那、静まりそしてまた刻が動き出したかのように雑踏へと戻る。 全員の視線を受け、俺のレーダーが同士を捉えていた。見た目逞しい筋肉の凹凸を人目憚(はばか)らず見せ付けているミドルガイな彼の最たる総称光輝くスキンヘッドだった。 俺は思わず彼に近寄る。 「なんだてめぇー!」 来るもの拒む圧倒的な威圧感(見た目)、射殺す視線を省みず彼に右手をさしのべる。 「同士よ、今日から仲間だ」 一瞬彼はなんの事か当惑していたが、右手を硬く繋ぎニヤリと笑った。 「見ねぇ顔だが、話しは解るやつだな」 今まで何度となく新人や主人公、はたは勇者に絡み返り討ちに有ってきたのだろう彼。面倒なフラグは回避できた。
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