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先生の結婚――6月
私の結婚――8月
先生の結婚式までに半年を切っていた。
私と先生は、お互いの婚約者について全て話した。
先生の婚約者の『さゆり』26歳。
彼女は、医学部にいた頃の後輩だったらしい。
職業、薬剤師。
そして、彼女にとって先生は初めての男。すべてを捧げた男。
男を1人しか知らないまま結婚をする。
なんとも古風…女としてそれが幸せなのかは私にはわからない。
先生に一途で、7年付き合った今も先生しか見えずラブラブらしい。
性格は真面目で、親にも蝶や華よと育てられた箱入り娘。
一般家庭で育った私のヒガミかも知れないが、一種の世間知らずのお嬢様。
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