プロローグ

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5年前――   私は許されぬ罪を犯した。   『結婚』   それは、永遠の愛と貞操を誓う儀式。     純白のウェディングドレスに身を包み、左手の薬指に永遠の愛を誓った。けれどもそれは偽りの愛。   私はその時、指輪を交わした男ではなく他の男を愛していた。     神の前で、私は他の男を愛し抜く事を誓ったのだ。     神をも背く罪重き秘め事。     長い月日が流れた今でも 私は彼を愛しく想う―――。
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