私に触れる時間 第3話

再会

例え自分が醜態を曝しているのだと解っていても、それでも彼女を知りたかったのだ。

嫉妬に駆られ止まらない行動。

彼女がレジに並んだ時、私は大胆にもそのすぐ後ろに並んだ。

…これが先生の婚約者…さゆり。

身長は１５０㎝も無さそう…。

ピンクのＴシャツにジーンズ。

やはりメイクは薄くて素朴な印象。

真っ黒な髪。

…顔、別に可愛くないし。

私のがイイ女じゃん！

フッと鼻で軽く笑った瞬間、

言葉に出来ない虚しさが心を襲った。

私……なんてイヤな女

………………最低。

私…何してるんだろ…。