再会

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先生と結ばれた日から、数回直人に抱かれた。     しかし、それはただの義務…できればしたくはなかった。   直人の事はもちろん嫌いではない。 正直でサッパリとした性格の彼の側は居心地がいい。 結婚しても、今までの自分のペースを乱される事は無いだろう。     …しかし、何かが違う。     私を熱くする…身も心も溶け合うような感覚。   愛し愛され、やさしく包み込まれる幸福感。     私は、先生と出会いそれを知ってしまった…。 直人は、昔かなりモテたらしく女の扱いには慣れている。 セックスにおいても手慣れたものだ。     先生と比べたらテクニックは確かに直人のが上だとも思う。     …でも、そんな事は関係ない。 私を壊れ物のようにやさしく包む手… 互いの気持ちを確かめる様に重ねる柔らかな唇… そして、 優しさの中にある情熱的な激しさ…。     彼の全てが私を虜にし、身体だけではなく心も完全に逝ってしまう。     心が逝くから身体も逝く――そう言ってもいいだろう。
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