324人が本棚に入れています
本棚に追加
先生との電話を切ってからの私は、放心状態であった。
先生はすべてを失ってしまうかもしれない…
…私のせいで、私たちの関係もこれで終わる…。
もう会えない…
私たちは終わるんだ…。
カーテンからは朝日が差し込み、寮を囲む木々からはスズメの囀ずりが聞こえる。
私はベッドの上に横たわり、天井の一点を見つめていた。
もう終わりなんだ…
会えないんだ…
終わりなんだ…
その言葉をただ繰り返し、いつしか涙も溢れなくなっていた。
最初のコメントを投稿しよう!