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「なんか…突然の事で気持ちの整理がつかない…私…何て言っていいのか…」
絶望感に駆られながら、途切れ途切れに声を絞り出す。
「…そうだな。突然、関係を強制終了されたんだからな」
先生は、電話の向こうで苦笑いをした。
「…先生、森先生の奥さんとさゆりさんて、友達なの?」
「一回だけ4人で食事に行ったことはあるけど…友達って程じゃないと思うけど。電話は数回したって言ってたかなぁ…なんで?」
「…ううん。何でもない」
「森が、唯に何か言ったの?」
「…うん。森先生が、私達のこと知ってて…」
森先生の言葉を先生にそのまま伝えてよいものなのか迷い、気まずそうに言葉を濁す。
「えっ?!…あいつ、何か唯に嫌なこと言ったとか?」
先生の口調が急に荒くなった。
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