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それから二人は、
「じゃあ、また病棟で…」
何もなかったかの様に電話を切った。
電話を切った後も、『強制終了されたもんな』…先生が言った、その言葉が頭を巡る。
そうか、私達って既に終了してたのか…
私の中の「現在」が、先生の中では「過去」になっていたなんて…
先生からの連絡を待つ時間の中で、予想していなかった訳じゃ無い。
でも、受け入れたくないと、信じたいと願っていたのに…無残に砕け散った私の願い。
一番恐れていた、先生からの「過去の存在」の烙印が押されたんだ…。
―――愛し合っていた男女の別れって、こんなもの?
終わろうって、私言われたっけ?
見つかったからゲームオーバーで、さよなら確定なのかな…
―――あれ?
私…
…愛されてなかったのかな…
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