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はっ!?――確定診断って、なに?
訳が分からず、私は森先生の顔を不思議そうに見ていた。
「ふぅ~ん。その目で男を誘惑するわけね。櫻井さんって職場では真面目そうだけど、私生活では魔性の女ってやつ?」
その目で男を誘惑するって…まさか…何か知ってるの?!
心臓が不快な音を打ち始める。
私のひきつる顔を見て、森先生は気味の悪い笑いを浮かべている。
「俺、知ってんだよ。君が水島と付き合ってること」
目の前の男はそう言って、私を嘲笑うかのような視線を飛ばした。
どうして…
どうして、この人が私たちの事を!?
たちまち私の表情は恐怖心で満たされる。
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