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ナースステーションに戻ると、直ぐに先生に連絡をした。
「面会室にさゆりさんが来てる…」
他のスタッフに聞こえない様に小声で話す。
「えっ?!…わかった。すぐ行くから…」
先生もかなり動揺していた。
今更になって、再び恐怖心が呼び起こされた。
さゆりさんの、あの凝視する目…
私が『唯』だとバレただろうか?
あんな状況で演技ができるなんて…
自分の恐ろしさに、今更ながら身震いがした。
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