砕けた心

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浴室から出ると、裸のままベッドに倒れ込んだ。   茫然自失で横たわったまま、壁の一点を見つめていた。 しばらくすると、携帯の音が部屋に響いた。 直人からだ。     「唯、ごめん!結婚式の打ち合わせだけど、俺は行けなくなった」   「はっ?...だって、今日はドレスを最終的に決める日だよ?」   「急にお客さんからクレームあって、今から長野まで行かなきゃならないんだ」     「今から長野って…」   「ドレス決めるだけなら、義母さんとでも行けるよな?悪いけど、二人で行ってきて」
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