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ナースステーションの入り口で深呼吸を一回、二回…
「お疲れさまです!」
準夜勤スタッフに声をかけながらステーションに入った。
「あれ?櫻井さんどうしたの?」
スタッフの一人が私に視線を飛ばす。
「ちょっと忘れ物しちゃって…」
愛想笑いを浮かべ、詮索されるのを避けようとそそくさと休憩室へ逃げ込む。
ロッカーの扉を開けたと同時に、白い紙袋が目に飛び込んできた。
「あった!これだ!」
思わず、声が漏れた。
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