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翌日、私は先生に手紙を書いた。
先生に伝えたい想いと、MISIAの曲を添えて。
明日は先生は当直。
私は準夜勤。
どこかで渡せるチャンスがあるはず。
明日しか、チャンスはない。
深夜0時――
未だに先生は病棟に姿を見せない。
そんな…今日しか、もう渡すチャンスがないのに…。
時間だけが過ぎていく。
「櫻井さん、もうあがっていいよ。お疲れさま」
申し送りが終わり、夜勤ナースが私に言った。
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