もう一度、あなたに会いたい…

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私は、その手を離した。     「じゃあ…私、帰るね」       このまま一緒にいたら…     また離れられなくなる…       私は涙で濡れた顔で笑顔を作り、その場から逃げ出すように廊下に向かって歩きだした。           「……唯っ!」       私の名を呼ぶ声。 その声と共に、先生が後ろから私の手を引き、そのまま強く抱きしめた。  
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